豊北町について考えるブレインストーミングを行ないました。豊北地区まちづくり協議会 活性化部会日誌
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「恋活」も終わり、年度当初に予定していた今年度のイベントも一段落した豊北地区まちづくり協議会 活性化部会 では、12月の月例会で来年度の活動について検討を開始しました。
井上部会長の発案で、まずは豊北町について分析し、必要なことを見つけ出そうという方向になり、
豊北町について以下の4つの観点から大きいこと小さいこと自由に意見を出そう!というブレインストーミングを行ないました。
- 良いところ
- 悪いところ
- 改善すべきところ
- 無くすべきところ
今回の月例会は出席した代議員の人数も少なく、大きく分けると、おじいちゃん 3名、オィサン 3名の計6名で、意見を出しやすい雰囲気でした。
日頃、例えばワークショップのKJ法メソッドなどで、思いつくままにポンポン意見をアウトプットしていくっていう作業をする機会は稀にあります。でも そういう時って結構 制限時間がタイトだったりして、焦る気持ちでなんとかアイデアを捻り出さなければならず、なんとなく「やりきった感」に欠けるな…と思っていました。
今回はガッツリ2時間、ひたすら自由に思いを馳せたり凝らしたりしながら意見を出すことができ、非常に有意義だったと思います。
ちょっとだけ困ったことを挙げるとすれば…
お爺さま方、ひとつずつのご意見でお話が長過ぎましてよ…
そして、お話の脱線の具合が異次元でしてよ…
でしょうか。
でもまぁ、そこを丸ァるく収める井上部会長の司会術で、和やかなブレインストーミングとなりました。
挙げられた意見を紹介します。
良いところ
環境
- 自然(海・浜・河川…角島・白滝山)
- 景色景観(日の出、夕陽)
- 大きな災害がない
- 温暖である
- 汚染されていない(水・空気)
- 道が良い(舗装率)
- 何も無いところ
ひと
- 穏やかでフレンドリーな人々
- 素朴
- 子供があいさつする環境
その他
- 文化・歴史(浜出祭、土井ヶ浜ミュージアム)
- 夕焼けマラソン
- 魚・特牛イカ・青のりが旨い
悪いところ
環境
- 賑わいがない
- 人が少ない
- 外国人が住んでいない
- 空き家が多い
- 宿泊施設が少ない
- 交通の便が悪い(バス・電車)
- 市街地からのアクセスが悪い
- 働き場所がない
- 町が分散している
ひと
- 保守的
- 理解度が低い
- 発想が悪い
- 批判的な体質
体制
- アピール不足(魚)
- 資源を活用できてない
- 協力体制がない
- ”よそ者”の受け入れ体制が悪い
- ハングリーさがない
- 自己主張が弱い
- 現状維持に甘んじる傾向がある
- 先のこと(未来の豊北)を考えていない
改善すべきところ
環境
- 体験型イベントを増やす
- ふれあい広場的場所(アスレチック)を作る
- 酒が飲めてカラオケができるところを作る
ひと
- 協力的な人を増やす
- たくさんの意見を聞いてまとめる体制づくり
- 町をアピールする
体制
- ゴミの分別をしなくても良いようにす
- 山の保全、山を豊かにする
無くした方が良いところ
環境
- 自然破壊
- 汚い(古い)トイレ
- 海、川、道のゴミ
- 不法投棄
ひと
- 保守的な人
少しカテゴリに分けてみました。
ひとつひとつを見ていくと、なるほどな…と、田舎で何もなくて、すごい勢いで過疎化していく豊北町と、それを憂う住民の姿が見えてきますね…
ただ、実際にこれらの意見は一連の流れの中でひとつずつ挙がってきたものであって、(敢えてカテゴリに分けてしまったのが余計な作業だったかもしれませんが)「箇条書きの行間」というか、ストーリーを辿っていくと、意外と矛盾点や解決策、大きなイメージが浮かんでくるものです。
シンの考察
豊北町民=外面が良い…?
例えば、通りすがりの人(観光客)には良い顔をするが、(移住者などに)深く入り込まれたくはない…?
良いところを活かし、悪いところを改善するために…
子供たちが日頃から楽しく過ごせて、進学・就職で一旦外へ出て、外から故郷を振り返った時に帰ってきたくなる町づくり
(自然と戯れて遊べる、マリンデイ、アスレチック…)
まとめ
いろいろとアイデアが出てきた中で、締め括りにベテラン代議員さんが、
「活性化部会でイベントや成果物まで完結しなくても良い」
と おっしゃいました。コレは私も全くアグリーで、つまり私たちは まちづくり協議会 で企画から実施から全て行って完結させないといけない と思い込んでしまいがちですが、まち協としては地域の問題をリサーチし、解決すべき課題や地域のために欲しいものをレポートして公開までしておけば任務完了、ということです。で、後は まち協以外の住民や企業が実現できるものに取り組む。
これが本来想定されている まちづくり協議会 の役割であり存在意義なんです。こうすることで、地域のより多くの人を巻き込んで町を活性化できます。
次回の部会では、今回のブレインストーミングを踏まえ、より具体的な今後の活動案を話し合います!