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松本 潤一郎さんとお話したら、心の舵が切れた話(1) 〜桃太郎の おばあさん であれ!〜

「明日、壱岐に行くんだけど、行かない?」

2020年2月29日(土)、そもそも4年に一度のギフトみたいな うるう日 に、私に差し出されたプレゼントでした。

この日 豊北地区まちづくり協議会 主催の講演会が、新型コロナウイルスの脅威の中、規模を縮小して開催され、その講師としてお招きした「西伊豆古道再生プロジェクト」松本潤一郎さん(株式会社 BASE TRES 代表) に、講演会の後の懇親会の時にかけていただいた言葉です。(講演の内容については改めて記事にすることにします)

松本さんのお知り合いの方が、壱岐で旧い旅館を改装し、数年前にゲストハウスとしてオープンした施設があるから、勉強がてら宿泊に行かないか、というお誘い!

こうやって「明日行くよ?」って誘われて、

「ウッワ面白そう!行く行く!!

ってノリ、ブチ好きだし、もともと私はそういうタイプの人間でした。

ましてや「ゲストハウス LAMP 壱岐」に宿泊するっていう、今回の講演会を聴いて熱量もギンギンに高まっている私たちには正に「渡りに船」、ドンピシャのタイミングでブッ込まれた うってつけの勉強の機会です。

管理人さんとお知り合いの松本さんについて行って、オープンして数年っていうフェーズのゲストハウスが抱えている課題について話し合う様子、解決策を導いていく感性とプロセスを間近に見る。実際に数年間運営されているゲストハウスに宿泊して、ゲストハウスのハード面・ソフト面や周辺環境を見て、体験する。これからそういうコトをやっていこうとしている私たちが、一番触れておきたいコトが壱岐にあって、それを見せてくれるって人がいる!

…なのに、行けない!

唸り声に続いて絞り出した声が、

「アァ…月曜日は仕事が…」

です。16分音符いっこ挟んで松本さんが切り返します。

「エッそんなの休んじゃえば良いじゃん!

私もタジタジになりながら「エェ…それに息子も月曜日まで学校でして…」チョロチョロ〜って垂れ流しますが、

「1日だけなんでしょ?配るモン配って終わりみたいな… 意味ないよ、行こうよ!

と、圧倒的な勢いの差があります。

お前らそんなんじゃ、どこにも辿り着かないぜっていう、セックス・ピストルズジョニー・ロットンが、当時契約破棄したレーベルに対して放ったっていうセリフを思い出します。

ここのやりとりだけ切り取っちゃうと、松本さん すげぇブッ飛んでる人 みたいですが、ちゃんとここまでの文脈があって、半日ずっと松本さんに触れていた私には、今 自分の棲んでいる世界モノクロザラザラしたものに思えてきてました。

講演会を聴いてた参加者の皆さんが口々に「ワクワクした」って鼻息荒く語り合ってたことからも、なんかやっぱり講演を聴いたそれぞれの方の心に ポッとなにかが灯ったんだな…と感じます。

このやりとりをしながら、私はホリエモンこと堀江貴文さんの著書「ゼロ」に記された話を思い出していました。
それは、「桃太郎のお話の中で、最大の功労者は 川で桃を拾った おばあさん だ」っていう捉え方です。

おばあさんは、川をドンブラコと流れてきた巨大な桃を見て、「なんてデカい桃じゃ…気味が悪い…!!」とか「今洗濯中じゃ、妙な桃なんぞに構っとるヒマはない…」とか言ってスルーせず、瞬時にこのチャンスに気付き、夢中で飛びつきました。このことがきっかけで全てが始まっているワケです。
しかも結果として桃太郎が鬼退治をしてヒーローになる、金銀財宝を持ち帰る、という具合に、おばあさんの生活も豊かになっています

もしかしたら桃は、おばあさんがスルーしていたら下流で他の人が拾っていたかもしれないし、そもそも誰かがスルーした後だったかもしれません。タイミングよく おばあさん の目の前に流れてきたっていう「運」と、それを見逃さずに飛びついたっていう「判断力」「行動力」があったからこそ、おばあさんは成功した、という 昔話「桃太郎」 の見かた。

この時 私が置かれていた状況がまさにコレで、私は巡ってきたチャンスに気付きながら、逃してしまいました。

ただ、コレは私にシンプルに「行動力がない」とか「判断力がない」とかいう問題でもないと思っています。

日頃から、チャンスがいつ舞い込んできても飛び付けるように本業の仕事をまわしてますか?

家族が「よっしゃそれなら行ってこい!しっかり学べよ!」って快く言ってくれるようなリレーションシップが確立できていますか?

それが真の「働き方改革」であって、これからの時代の生き方なんだな…と思い知らされた、たった一言の呼びかけでした。

だから私は松本さんに、今回の壱岐行きには同行できませんが、3月からの新型コロナウイルス感染拡大防止のための一斉休校の期間中に積極的に休みをとり、息子や家族と、人のいない自然の中でアクティブな活動をするコトを約束しました。

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