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自治会の山を切り分ける。毎年の作業で考えること

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  1. 境界線をはっきりさせておく
  2. やってることはシンプル。でもなんか深イイ。

正月休みが終わって最初の週末といえば、自治会の山の切り分けです。

昔はイマイチイメージできていなかったのですが、私たちの自治会は山を所有しており、毎年自治会費から固定資産税を納めています。

自治会の山に植林をし、木材等として出荷すれば、自治会の財政が潤う…ということで昔の住民が共同で手入れをしていたようなのですが、今となっては何も生み出さない財産となっています。

境界線をはっきりさせておく

利益を出さない財産とはいえ、全く放ったらかしにするわけにもいかず、毎年1月のこの時期に皆で山に入り、地籍調査で引かれた土地の境界線を明確にしておくための作業を行います。

どんな作業かと申しますと…
こうやって列をなして山に分け入り…

こんな風に境界線上に繁ったシダなんかの植物を刈り取っていくワケなんですね。

そうすると、こんな風に地籍調査の跡が見えてきます。
コレをグルーっとひと山、境界線沿いに歩いて1時間程度かけて行なっていきます。

やってることはシンプル。でもなんか深イイ。

途中にはこんな谷もあり、滑るように下っていったかと思えば反対に長い上り坂もあり、正月のなまった身体にカツを入れる絶好のイベントでもあります。

迷子になって地図で確認するも、目印になる道路も建物もない山の中だし、そもそも地図って言っても地籍調査の図面なんで等高線もないし、毎年途中でこんなやりとりがあります。

今年は幼馴染がスタートからジョギング用のアプリを使用して、歩いてきた道のりを地図にプロットしていたのでそれを見せて解決していました。
オィサン方の驚きと感嘆を込めた苦笑いに場が和みます。

途中イノシシのヌタ場があり「オー、温泉じゃ」「ちょっと浸かるか?」「ワシャ蚤やらついとらんけぇエェわぃ」という鉄板のローカルジョークがあり、白い息と笑い声が漏れます。

お互いの近況報告をしつつ、この山どうするか、といういつまでも答えの出ない問答を途切れ途切れしつつ、新年最初の作業をやり遂げた充実感の中、スタート地点に戻ってきて終了です。

この作業に参加して、なんだか地域の大人の一員になったな…という気持ちが一段階高まるし、コレを今後背負っていかないといけないんだな…という、不安6割、ワクワク2割、油断2割みたいな気持ちも起こります。

来年はもう一方の山。そう、ウチの自治会は山をふたつ持ってるんです。
ちなみにもういっこの山の方が重労働。アップダウンも激しいし、シダもたくさん生えています。

頑張らねば!

そして来年まで元気に過ごさねば!