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負うた子に教えられ

子供の頃、情熱を燃やしていたものは何ですか?
子供っつっても、3歳とか、それぐらいの頃。

私は…ロボットとか戦隊ヒーローとか、そんなのだったかしら…
あまりにも話しが古すぎて、覚えてないですが…。

息子については、間違いなく動物と恐竜です。

友達の家はみんな遠いし、みんなと遊べるような公園も近くにないし、週末に訪れる動物園・サファリランドや水族館の生き物、乗馬クラブの馬や、博物館の恐竜の標本が息子にとってお友達みたいなモンです。

息子が本屋で「買って」とせがむ「えほん」と呼ぶ書籍は、「図鑑」であることが少なくありません。
「お前、恐竜の図鑑、もう持ってんじゃん?」と諭しても、「あんでぃーになりたいの」と譲りません。
“あんでぃー”とは、英国 BBC EARTH が制作したTV番組「Andy’s Dinosaur Adventure」の主人公で、魔法の置き時計で現代と大恐竜時代を行き来する国立博物館の職員のコトです。息子は恐竜のコトをひたすら勉強して、アンディのように詳しくなりたいと思っています。
ティラノサウルスとか、トリケラトプスとか、メジャーな恐竜だけでなく、コエロフィシスとかプシッタコサウルスとか、名前を聞いてもまずその姿が思い浮かばない恐竜や、その恐竜が出てきたTV番組のエピソードを話されるので、正直な所タジタジになってしまうコトも少なくありません。

動物も、様々な動物の特徴を記憶し、その正誤を時々私に確認します。その質問に答える私は責任重大で、常にiPhoneが手放せません。「ビントロングは何の仲間か?」分かりますか?
サファリランドで息子とビントロングを撫でた後で、手が香ばしい匂いになったので、ジャコウネコか何かの仲間でないかしら…と思うのですが、その判断の根拠は危ういモンです、迂闊なことは言えません。

代わりに息子の口から「ドクターイエロー」という単語を聞いたコトはありません。
乗り物は嫌いではないですが、彼の研究対象ではないのです。

興味のあるモノ、深く知りたいモノ、息子はすごくハッキリしています。
私も息子くらい潔く、エキスパートを目指したいモンだ、と思うのです。