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おひさしぶりです。猟師です。

日露首脳会談を控え、ウチの辺りは明日から5日間銃猟禁止、今日はお出掛けの予定があって巻狩りに参加できないので、早朝の見回りに行ってきました。

これまでは親父の所有している山に薄暗いウチから入ってましたが、今日は軽トラで自治会内を回ってみるコトにしました。
(この数日、微妙に体調が悪く、山歩きはしんどいかも…と思ったのもありますが…)

そうして分かったコト。

ウチの近所、気持ち悪いくらいシカ湧いてます。
息子と夜、同じ辺りをクルマで回って、ヘッドライトの照らす範囲で10頭ずつ程度をコマ切れに目の当たりにしてたのですが、それは周りの景色が見えず、シカの群れだけが切り取られた、ある意味非現実的な風景で、ナイトサファリでシカを見学しているような錯覚に陥っていたのかもしれません。

明るい中で、生活の風景の中、20頭を超えるシカの集団が私の軽トラに気付き、鳥の群れのように一糸乱れず田を駆け抜ける光景は衝撃的です。恐怖や絶望に似た感覚を覚えます。いつの間にか侵略されてた、みたいな。

道路を軽トラで行ったり来たりして、シカの群れの退路を阻むコトを試みてみましたが、さすが俊敏なシカ。山の裾に段々畑のように休耕田がある場所から山に帰って行きました。

…と思ったらなんか最後までこっち見てるのいる!群れのリーダー的存在なのか、比較的枝の多い角を持つオスが、山と田の境目辺りに立ち、こちらの様子を伺っています。

軽トラとの距離50m程度でしょうか。試しにクルマから降りてみます。

逃げません。

猟銃を袋から出し、休耕田に立ち入ってみます。

逃げません。

9粒の散弾をふたつと6粒の散弾をひとつ装填してみます。

逃げません。

猟銃を持ち上げ、頰付けし、狙いを定めてみます。

逃げま… あ、逃げました。

 

撃ったら当たってたかな…。とも思います。多少距離があり、撃ち上げる角度にはなりますが、シカの向こうは山肌で、バックストップになっています。落ち着いてひとつひとつの動作を繋げれば、トラップ射撃の様に狙えたかもしれません。しかし今ひとつ、引き金を引くのに心が整いませんでした。

ヤレヤレモヤモヤと軽トラに戻ろうと振り返ると、少し先で近所の奥さんが落ち葉を燃やしているのが見えました。さっき発砲していたら、きっとビックリさせてしまっていたコトでしょう。近くまで軽トラで移動して、降りてご挨拶しました。

これから休みの日の早朝にシカを獲ります、と伝えると、「心強いです、宜しくお願いします」と、意外なほどウェルカムな言葉をいただきました。やはりシカに困っておられたんだな…。

近々、ご近所にチラシを作って配ろうと思っています。私の軽トラや猟の服装の写真をつけて、こんなのが休日の朝、山で銃猟しますよ、というチラシ。

この後もグルッと自治会内を回って、数頭のシカを見ました。

いろいろ発見があり、考えるコトもあり、獲物はありませんでしたが、週末ローカルハンターとしては、収穫のある見回りとなりました。