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平成28年の銃砲等一斉検査を受けました!

所持許可を受けて、猟銃を所持すると、年に1回、警察署の検査を受けなければなりません。

これは、猟銃が安全な状態で管理されているか、違法な改造等が施されていないか、そもそも所持者がちゃんと所持しているか、などを確認するものです(…と私は理解しています)。

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私は去年の秋から散弾銃を所持しているので、今回が初めての検査となるので、実は密かに少々緊張していました。

というのも、所持許可を受けるための初心者講習の時に、講師の警察官が「年に1回、銃検査がありますが… (中略) …検査の時におられます、脱包の確認を確実に行わない方、機関部を閉じたままで猟銃を検査官に渡す方、銃口を人のいる方に向ける方…」と、猟銃を所持している者として不適格な行動をとる人がいる、と苦言を呈されていたのを覚えていて、変なトコで気にしィな私は、「なにか粗相をやらかしてヒンシュクをかったり、今後警察のチェックがやたら厳しくなったり、許可を取り消されたりしたらどうしよう」と不安になったのです。

検査当日は平日。私は検査を受けた後で出勤するので、上下グレーのスーツ姿にウェリントンメガネ、足元は真っ白なオールスターという出で立ちで、銃袋に入れた散弾銃を小脇に抱えて、市役所の建物に正面から入りました。(既に不審とはいえ、必要以上に)不審に思われたらオーゴトなので、素早く職員の方に100万ドルの笑顔で挨拶をし「猟銃の検査を受けに来たんですけど〜 (ニコッ、キラ〜ァンッ‼︎)」と尋ね、検査場である会議室の場所を教えてもらいました。

会議室では、所持許可申請の際に常に担当してくださった警察官の方と、他に2名の警察官がいて、挨拶をするとまず散弾銃をテーブルの上に置くように指示されました。

銃口の向きに注意しながら銃袋から散弾銃を取り出し、機関部を開けて「タマ無し!」の指差呼称の後、静かにテーブルの上に敷かれた毛布の上に散弾銃を置きます。

所持許可証を渡すと、検査官が散弾銃を取り上げ、釣った魚の計測をするような、L字に組み合わせた板でできた測定器で全長の計測、ゴム栓のついたフェンシングのサーベルのような鉄棒を銃身に突っ込んで銃身長の計測を行い、所持許可証の記載事項と照らし合わせています。

併せて持参するよう指示のあった交換チョークや脱着用のドライバなどは、毛布の上に置いたままでしたが特に手にとってチェックを受けることはなく、ほどなくしてチェックは終了。速やかに銃袋に散弾銃をしまって、荷物ごと隣のテーブルに移して面接を受けるよう指示されます。

隣のテーブルに着くと、もう1名の警察官による、猟銃の保管状況や、射撃練習・出猟状況などの口頭確認が行われ、猟友会の期待の新人ということで、安全第一で頑張るよう激励を受け、終了。

最後に「銃を持ち運んでいますから、この後はまっすぐお帰りください」と念を押され、挨拶をして退室となりました。
3人いた警察官のうち1名は、警備要員だったのでしょうか。事務的な出で立ちの2名に比べると、拳銃や警棒、無線機を携えて「パトロール中」な感じの装備でした。

フゥ〜、なんとかそつなくこなせました。
それでは、ご指示のとおり、寄り道せずにまっすぐ一旦帰ります。
正当な理由なく猟銃等を携帯することは違法です。これで猟銃を車に置いたままコンビニなんかに立ち寄ってはいけませんし、もちろん猟銃を担いでコンビニに入ることもできません。
自宅までは2km程度。安全運転で帰宅する道中で、自宅から300m程度手前にある自治会の集会所の陰に、近所の交番のお巡りさんが乗ったミニパトが停車しているのに気付きました。たまたま道路脇に首を振ったら見えた、というところです。

一瞬ゾクッとしました。

帰宅し、ガンロッカーに猟銃を収めてすぐに家を出て、先ほどの道路を逆向きに走っていると、さっきのミニパトとすれ違いました。アッ…と思ってふと運転しているお巡りさんを見たら、私の方を向いてサッと小さく敬礼をされたように見えました。

…まさか…寄り道せずに帰宅するか見張ってた…?

頭をよぎったのは、先ほどの3人目の警察官。
私が退室するときには会議室の隅で外を向いて佇んでいましたが…
…私が退出するのを見計らって、「◯◯方面、検査終了者1名、軽自動車で帰宅しましたドーゾ」みたいなやりとりを…⁉︎

私の住んでいるのは田舎なので、今日の銃検査も受けるのは本当にわずかです。
面接を受けながら、警察官の傍らのリストを覗き見して、「あァ本当に少ないな、そして私は今日出遅れたから最後から2番目だ」ということが読み取れたほどなので、もう1名の受験者が日程が合わず別の日に変更していたとすれば最後の受験者です。

ッウ〜ン、単なる偶然かもしれませんが…
でも、見張られてるかも!と信じていた方が、これから更に遵法・安全に猟銃所持できるかもしれないので、そういうコトにしておきましょう。

そして、出勤前に、猟友会のお世話をしてくださる方のご自宅に、平成28年度の駆除隊入隊にかかる申請書をお届けしました。

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これで認められれば、猟師2年目から、駆除隊員として有害鳥獣駆除に参加できます。
シシ・シカには気の毒ですが、地域の農林業被害防止や交通事故の防止のため、そして年中ジビエをいただくために、罪深い私は頑張ります。