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孫正義が予言する「情報社会」で開発されるという “チップエレキバン” について妄想してみる

INDEX

  1. で? それってどういうコトなの?その後どうなるの?
  2. そこで満を持して登場「チップエレキバン」
  3. ここからがオレの疑問
  4. 収拾がつかなくなってきたので、ちょっと見出し挟んで…と

前回の 「孫正義のビジョンがすげェ進んでるな…と思って観てたら東日本大震災より前の話だった。」 という記事からのスピンオフです。

“チップエレキバン”という言葉が出てくるのは、2つに分かれた後半の方です。

このYoutube動画の5分57秒辺りから、田原総一朗が、以前に孫正義から聞いていたという予言について語ります。それは、

2018年前後に、コンピュータの1チップに入るトランジスタの数が300億個(= 人間の脳の神経細胞の数)を超える

というものです。

で、コレって2010年の予言だけど、現在どうなの?って少しだけ調べてみたら、Intelのサイトに「マイクロプロセッサーを支えるインテルのテクノロジー」ってページがあって、「ムーアの法則」として紹介されていました。孫さんはこの法則をベースに計算されたのだと思われます。

で? それってどういうコトなの?その後どうなるの?

人間の脳の神経細胞の数が約300億個。それらは神経細胞同士の結合の ON / OFF、 つまり2進法で記憶したり判断したりしています。

コンピュータもトランジスタのON / OFF で動作しているので、その仕組みは基本的には同じ原理なワケで、そうすると2018年前後に、人間の脳を超えるマイクロチップが開発されるコトになる、というコトです。

そしてさらにその30年後、1チップ内のトランジスタの数はその100万倍にまで進歩する、と孫さんは言います。

そうなると、もはや人間が「アッ、アレなんだっけ?」って思った瞬間に、検索するよりも早く、答えが頭に浮かぶ、画面に表示されるっていうコンピュータの実現も夢ではなくなる。もはや「丸暗記するコトになんの意味があるの?」というレベルです。

さらに、人間は脳から神経を伝達する微弱な電流によって肢体を動作させている。つまり体内にローカル・エリア・ネットワーク(LAN)が構築されていて、通信を行っている。その媒体は電流。
コンピュータも通信を行うことができて、その媒体は電流。しかも脳もコンピュータも、動作の基本は2進法。

そこで満を持して登場「チップエレキバン」

こうなると、人間の脳の100万倍の容量を持つマイクロチップを体にペタッと貼り付けて、脳と通信させる。さぁ来た、コレぞ「チップエレキバン」です。人間が外付けHDDならぬ「外付け脳」を持ち、記憶を拡張できるワケです。これがつまり先述の「検索するより早く頭に答えが浮かぶ」のカラクリ。記憶を思い出すようにして、「外付け脳」からデータが引っ張り出せる、というワケです。

さらに田原さんとの掛け合いの中で、自身のチップエレキバンと他人のチップエレキバンを無線で通信させるコトで、相手の考えているコトが分かる。つまりテレパシーを科学的に実現することができてしまう、という驚きの発言も飛び出します。しかし、イヤ、可能な話のように思えてきます。

そしたら人間は脳が必要なくなるじゃないか

と田原さんは疑問を投げかけます。
コレに対し、孫さんの回答は、「イヤ、人間の脳はますます必要なんです」

つまり単純な記憶は「外付け脳」にまかせておいて、生身の人間の脳は、その膨大な情報をいかに上手に使うか、ということを考えなければならない、というコトなんですね。

なるほど、人間の脳をコンピュータのCPU的に捉えれば、高性能でなければ大容量の外付けHDDも活かすことができない、と。なんとなく理解できる気がする。

イヤしかしすげぇ時代が来るもんだな。

ここからがオレの疑問

さて、すげぇ時代が来る、と若干棒読みに言ってみたトコなんですが、文字に表れていたかしら。
と、いうのが、ふとチップエレキバンのもたらすモンに想像っていうか妄想が膨らんで、それから疑問に発展したモンで…。

それは、先に疑問から言っちゃうと、

私たち人間の個性や性格って、ドコからくるの?

…というコトなんです。

例えば、生まれた時には真っ白で、そこから様々に経験したり学んだりしたコトで性格が作られていくのだとすると、「チップエレキバン」が開発されて、経験もしたことのないコトや、学んだこともない知識が「外付け脳」として放り込まれた時、人の性格まで歪めてしまわないのかしら…という疑問です。

私の脳に、ハンニバル・レクター博士の記憶や経験をコピーした「チップエレキバン」を貼り付けたとしたら、私は人喰い殺人鬼になってしまわないだろうか、というような話です。

しかし、同じ環境で育っても性格が全く異なるきょうだいって、双子であってもあり得るコトなので、必ずしも経験や知識だけで人の性格が形成されているワケでもなさそうなのか…。

いやね、私の「魂」というものが、一体私のどこに宿っているのか、「チップエレキバン」や脳のコトを考えると、ふと気になり始めたのです。

脳と「チップエレキバン」を通信してデータをやりとりできるのなら、脳から記憶を削除したりできるようになるのかしら、と思ってみたり。そうすると、PTSDに悩む人の治療に役立つじゃないか…!エッ、じゃぁ人間にリセットボタンついちゃうってコト?リアル「君の名は」が可能に?

…と妄想が暴走を始めちゃうんですが。

収拾がつかなくなってきたので、ちょっと見出し挟んで…と

「幼い頃に滑り台から落ちそうになって高所恐怖症になった」
「更に、臆病な性格になった」

コレは、経験から性格が形成された例。

 

「おえー、うしの ちょう なんてたべられーん」
〜10年後〜
「オレ、牛の肉の部位の中でホルモンが一番好き!ビールビール‼︎」

コレは身体の成長に伴う味覚の変化?

 

「オマエはガキの頃から、こうって決めたら絶対にひかねーのな!」
「どんだけ痛い目にあっても懲りやしねー!」

コレって…生まれ持った性格?

 

ン?それなら、頭のドコをいじくったら、生まれ持った性格まで変わってしまうの?
「チップエレキバン」を貼り付けても、生まれ持った性格までは変わらないの?

生まれ持った性格って、私の魂って、脳のドコにあるの?
脳にはないの?
心は?心はドコにあるの? アレ…?「心」って…何?

なんとなく、分かったふりで、魂とか心とか言ってて、多分、カチッとした定義はないんだろうけど、それぞれが描く「心」とか「魂」とかのイメージが、必ず一部分、共通の理解として重なっている。
公務員試験の「判断推理」の問題を解説する図のように。

そんなもんなんだろうね。全部がわかんなくても、いいんだろうなぁ。

と、相田みつを風に無理矢理終わってみる。
こんな性格だもんで。

みなさんも是非、考えてみてくださーい(速水もこみち風に)