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浜殿祭まで1ヶ月半!鰤切り神事の練習をしました。これぞまさに「見るは易し行うは難し」なり。

4月1日の浜殿祭に向けて、鰤切りの練習をする方がおられたので、一緒にさせてもらいました。
以下、備忘録として、手順のおさらいです。

鰤を運んで来た方に一礼

脇包丁が台の確認

この時、私は台の位置や、この後の所作で包丁•箸を掴みやすい位置に動かすようリクエストします。
脇包丁は鰤に息をかけてはならないので懐紙を口に挟んでいます。

包丁•箸をすり替える

予め準備された包丁と箸は、一説によると嫌がらせのため、小さく粗末なものになっています。
これを頂く動作をして、素早く袴の下に隠した自分の“巨大な出刃包丁”と“鉄製の鋭い箸”にすり替えます。

裃を跳ね上げる

今回はカジュアルな練習なので裃に見立てたカジュアルなネルシャツを豪快に跳ね上げます。
この時、左手の親指を裃の脇の辺りに差し込み、腹の前方へ斜めに下ろしてある程度裾を引き抜き、最後に手首を返して完全に抜き取った裃の裾を、W浅野が髪を搔き上げるイメージトレンディに左後方に跳ね上げます。ウソ、イメージは金さんです。(金さんは腕を襟元から出して諸肌脱ぐから恐らく裃を跳ね上げたりはしないだろうけれど、イメージです、イメージ)

箸を打ち込む

鉄の箸の1本を、鰤の胸ビレとエラの間に打ち込みます。
もう1本は胸ビレから尾の方に10数センチ離して打ち込みます。

後日聞いたコツは、この後方に打つ箸を、この後で包丁を入れる直線上で背骨の継ぎ目に当たる位置に打ち込み、背骨に穴を開けてしまうことなのだそうです。うまく穴が開けば、包丁で楽に切ることができます。また、背骨の骨の“コマ”に当たる部分は包丁で切ることは困難ですので、継ぎ目となる部分にアタリをつけておくことは、この後の切る所作をスムースに行うために重要です。

鰤を掲げる

鰤切り神事の一番の見せ所、鰤を高く掲げ「コレ見たかァ〜ッ!!」と声を上げます。
箸の1本が左手の中心を通るよう握るコト、一度まな板の近くで鰤をひっくり返し重量挙げの「スナッチ」のように一旦左腕に鰤の重さを載せてから掲げるコト、などいくつかコツがあり、これらがうまくいかないと、腕力だけでは持ち上げられません。

鰤をまな板に戻す

水平を保ったまま鰤をある程度下ろしてから、鰤を反転させ、尻尾から徐々にまな板に着陸するイメージでランディングさせます。必要があれば補助的に包丁を使用します。

鰤の頭を落とす

箸を鰤の「こめかみ(?)」辺りに打ち込み、胸ビレの少し後ろの背骨の継ぎ目をイメージし、包丁で頭を切り落とします。ナタほどある大きな包丁ですので、刀身の背に親指を載せ、体重をかけて押し切るイメージです。包丁の切っ先がまな板についたら、今度はテコの原理で根元までまな板に押し付けて鰤を断ち切り、最後に切っ先を立てて包丁を手前に引き、皮を残さないように切ります。

鰤の口に紙を差し込む

こめかみに刺した箸と包丁を使って切り落とした鰤の頭を立て、包丁で鰤の口をこじ開けます。
そこに脇包丁が紙を差し込みます。この時も脇包丁は懐紙を口に挟んで、鰤に息をかけないようにしています。
紙が差し込まれたら、鰤の「こめかみ」の箸を抜き、今後の所作のために尻の辺りに打ち直します。この時はまな板に突き刺さるぐらいの方が、鰤がズレずにすみます。

鰤を三枚に下ろす

包丁で鰤を三枚に下ろします。背骨の上に沿って、まず背びれに向かってズッ!と切り込んでから引きます。
次に箸と箸の間から、背びれの辺りに包丁の切っ先が出るほどグッ!と包丁を突き刺してから引きます。
最後に尻の方に向かってスーッと包丁を滑らせ、切ります。
鰤の背骨の下側は、箸と箸の間で突き出すことはせず、流れるように下ろします。

鰤を3つにぶつ切りにする

鰤の背びれの始まり辺りと肛門の辺りを目安に、背骨の継ぎ目をイメージして輪切りにします。
要領は頭を落とす時と同じです。

この後、鰤の頭を胴体の近くに動かし、包丁と箸を元のものにすり替えてまな板に戻します。
そのタイミングで脇包丁に手伝ってもらって裃を整えます。

鰤を下げてもらう

これで鰤切り神事は終了です。
神事であり、ショーでもあるので、無駄のない動きと堂々とした態度が求められます。

本番まで繰り返し練習します。

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