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シシ肉は結局ニオイを取っちゃえば勝ちなのかしら。それともにおわないシシなのかしら。

イノシシのトマト煮を作ってみました。

本当はタマネギとかキノコとかあるともっと良かったのかもしれませんが、なんせ思いつきだったので、シシとトマト缶のみです。

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Costcoのトマト缶。コレはセロリとかバジルとかも一緒に煮込んであるタイプなのでますます楽チンです。
ちなみに味付けは後ろの李錦記のオイスターソースと見切り品で買ったチリソース、塩、コショウ、ショウガチューブ、ニンニクチューブのみです。

シシ肉のブロックをふたつ解凍し、サイの目に切って、賞味期限が昨日切れてた牛乳に浸します。
言ってしまえばこの、「賞味期限切れ直後の牛乳を発見した」ことから「やろう」と思いついた今日の料理なのです。
と言うのも、牛乳に浸すコトはジビエ肉の独特のニオイをとるのに有効と言われています。が、浸した牛乳はもう使えなくなってしまうので勿体ない(私はそもそも牛乳が苦手でストレートでは飲めないのですが…)。そこを賞味期限切れ直後の牛乳なら、むしろ有効な使用になるワケで、牛乳にシシ肉を浸す下ごしらえを試すのにもってこいだと思ったのです(「消費期限」切れではないので、使用しても健康に害はないでしょうから…)。

解凍したブロックふたつは、昨年末に自治会長のワナにかかったオスの子イノシシと、1月に出猟したトキの大きなメスのイノシシで、食べ比べの実験も兼ねています。

ボウルに肉と牛乳を入れ、浸す際に、ショウガチューブとニンニクチューブを垂らして混ぜてみました。
この方がよりニオイが取れるかな…と思ったのと、私はそもそも牛乳のニオイが苦手だからです。
ラップをかけて、冷蔵庫で1時間保存します。

1時間後、取り出して牛乳を捨て、肉を1度湯通ししてみました。アクを取りたかったからなんですが、この工程で肉が固くなってしまうのではないか、旨味が逃げてしまうのではないか…と心配になります。

茹でシシ状態になったものをレミパンに投入し、1度炒めます。ここで再度ショウガチューブとニンニクチューブを垂らし、塩・コショウで下味をつけます。
つまみ喰いしてみると、すでにシンプルに美味しいです。メスの肉しか食べていませんが、ニオイは気になりません。

ここにトマト缶を開けて投入し、よく絡ませます。
オイスターソースとチリソースもノリでブッ込み、蓋をしてしばらく煮込みます。

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そんで出来上がったのがコチラ。
イタリア南部の家庭料理、食べたコトありませんが私の中ではこんな感じ。
「シシ・ロッソ」とか声に出して言ってみたくなりませんか?

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まァ、箸で食べたんですけどね。

ヴォーノですよ。シンプルで。食べごたえもあります。
トマトとの相性も悪くないと感じましたし、バジルとか色々ハーブやスパイスが入ってるのもジビエ料理向きなのかもしれませんね。

牛乳を使った効果は、バターのような風味になって表れていたような気がします。
ニオイ取り効果については、実のところよく分かりませんでした。
元々ジビエ耐性の高い体質なのか、牛乳に浸けてなくてもそんなに変わらないような気もするし、でもシシ臭いという感じはない…。時々、オスシシかな?と思う方の肉に独特なワイルド感があるけど、イヤな感じはしない、という程度でした。

ただ、同じ調理法で鶏モモ肉を使って作った方が万人受けするコト間違いナシ!
ヘコー‼︎

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コレは週末に叔父が獲ったシシを味噌で炊いたモノ。
ウーン、やっぱシシには味噌なのか…⁉︎