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アマチュア無線局、前向きに廃止‼︎

密かにね、やってたんですよ、アマチュア無線。
猟をするために、どうしても必要なんですね。
なんせ山ん中ですから、ケータイの電波は届かない場合が多いですし、皆に一斉に情報を流すのならば、ハンディ無線機を各自が携帯して、同一の周波数に設定している方が便利で早いです。

…と、いうワケで、準備の良い私は昨年、猟銃等所持許可、狩猟免許と並行して、4級アマチュア無線の免許も取得し、ハンディ無線機をゲットし、アマチュア無線局を開設していたのです。ハローハロー、CQ CQ。そういや「Hello」という言葉は、電話で最初に発する挨拶のような言葉として、エジソンが創った、という話を聞いたコトがあります。同様に日本の「もしもし」は「申す 申す」が変形したものですよね。

話が逸れましたが、私が参加している猟は、いわゆる「巻き猟」ってヤツで、ひとつの山に大勢を配置して行う猟で、役割は大きく2種類、「勢子(せこ)」と「待ち」に分かれます。
勢子は、猟犬を連れてシカやシシを探し、追い立てる役割で、待ちは勢子に追い立てられた獲物を待ち伏せて迎え撃つ役割です。

私は新米ハンターで、山の地形や獲物の寝屋の場所にも詳しくないですし、猟犬も飼っていないので、巻き猟に参加すると、先輩ハンターに誘導されるがままについて行き、「ココで待ってろ」「こっちかあっちから獲物が来る」という必要最低限の情報を頼りに獲物が来るのを待ち続ける「待ち」をやっています。

持ち場に着くとハンディ無線機に、勢子から「犬放すぞー」という連絡が入り、巻き猟がスタートします。
その後は随時無線機に状況の連絡があり、「シシらしい寝屋があるけどおらんのー」とか「誰々サン家の裏の罠にシシ入っとらーや、脂ノッとるのォ〜!」とか、情報が入ります。
時々、猟犬が首輪に付けている鐘の音がカランカランカラン…と聞こえ、同時に無線で「シカ行ったぞォ〜、気をつけろよォ〜!」と連絡が入ると、コレは近い‼︎ と、一気に心拍数が上昇し、ものすごい緊張感が高まり、ドーパミンダックダク、アドレナリンガッツガツ、いいえコレは武者震いでござる!…という状況になります。

ココで、実際にアマチュア無線をされている方なら気づかれると思います。
えぇ、猟師のアマチュア無線の使い方、超ォ違反なんです。
本来アマチュア無線は、国内外の様々な法律で定められたルールに則って行われるモノで、その目的は個人的な通信技術の研究に限られるワケです。業務的に使用されるものではないし、”相手方のコールサインを呼び出して〜”とか、”こちらはJE6XXX…”とか、その交信には様々なルールがあるワケです。

 

やってない…

 

…全然やってないよ猟ォ師…

 

と、いうワケで、ウチの猟友会では、免許不要のデジタル簡易トランシーバーを使用するコトになりました。
機材は先日、猟友会長から配られたのですが、ソレについていたメモを読んで戦慄しました。

 

代金は3月頃集めます…

 

…約…40,000円ッッ‼︎⁇

 

自由の代償って高いのね。
私は、趣味にもしようかなと思っていたアマチュア無線のハンディ無線機を手放し、中古で売ってしまうコトにしました。今の時代、5Wっくらいじゃ田舎でアマチュア無線を楽しむコトはできません。
(イヤ、あるんだけどね、Wires-Xとか…。でも、ソレって…インターネット経由じゃもはや無線では…)
コレは、自動運転されるクルマってどうなん?っていうのに近い感じがあります。

もうね、趣味としてのアマチュア無線はいつか車に50Wっくらいのモービル機を積んで楽しみます。
先に3級免許を取って、モールス信号も勉強しときます。